シンビジューム・四季の栽培管理
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≪四季を通したシンビジュームのお手入れ方法≫
 ひと口にシンビジュームの栽培管理といっても、実際には血統や品種によりそれぞれ性質が違う所もあるので、最高の花色や特性を引き出すには、かなりの経験と勘が必要です。しかしここでは、私がよく質問される事柄なども取り入れ、特に初心者の方を対象とした一般的なお手入れのポイントを季節ごとにまとめてみました。

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■春の管理
 この季節は外気温も上昇し始め、周囲ではいろいろな花々が咲き始めます。シンビジュームは開花の時期を終わり、生長期に入り植え替え等のほとんどの作業はこの時期に集中します。また、これらの作業の方法やタイミング等が次の年の開花に大きく影響する大切な時期でもあります。

置き場所
  • 4月下旬頃になれば、今まで室内にあった鉢は戸外の自然環境のもとで栽培するわけですが、暗いところに置いてあった鉢は、窓際の光に徐々に馴らしながら外に出します。この時に出来るだけ風通しの良いところを選び、鉢底が直接土に触れないように30cm位の台の上に乗せておきます。
  • まだ遮光ネットは必要ありません。出来るだけ光線にあてます。
水やり
  • この頃より夏に向かって水やりの回数はグンと増えます。根の生育も活発になり、光線も良くあたり風通しも良いのでたいへん乾きやすくなっています。水やりには特に注意をはらいましょう。
  • 水やりは鉢内の不純物や古い空気も押し流し、新しい酸素を補給するという役目もありますので、たっぷり水を与えます。
肥料
  • 春は株(新芽)の生長の最盛期です。肥培管理は大切な作業の一つでもあります。今から7月中旬くらいまでは肥料を切らさないように、固形の置き肥でしたら25日〜30日に一度位、適量を与えます。この時にできるだけ新芽から離して与えてください。
    (与え方,施肥量については、それぞれの市販品肥料の説明書を参考にして下さい。)
植え替え
  • この時期は植替えの適期です。株(バルブ)で鉢内が盛り上がった物、植え込み材料が古くなったものなどは植え替えをします。この時に充実させて次年に花を咲かせる新芽は出来るだけ鉢の中央寄りに配置します。また植付けの高さは充分なウォータースペースをとります。(6号鉢で約3〜4cm)
  • 鉢増し(一時しのぎで、根を切らずに鉢サイズのみを、ひとまわり大きくする)は多少遅くなってからでも良いが、根を切る株分けは出来るだけ早い方が良いでしょう。
  • 植え替えの際、細菌性の病気などを伝染させないように植え替え直前に使用する器具を消毒しておきます。
  • 消毒液の薬品も市販されていますが、鉢が少量の場合は簡単に、ハサミやカッターをバーナーやガスコンロの火で焼いて殺菌しても良いでしょう。
  • シンビジュームは鉢内に、根がぎっしり張るほど花を着けやすいので、植え替えは毎年行わず2〜3年に一度か、株の姿をみて行ってください
植え替え時期
1.鉢の上が盛り上がり新しいバルブが端へ行ったら植え替え
刃物で切る
2.各新芽にバルブを2〜3個ずつ付け、殺菌した刃物で数個に割る
新芽の位置に注意
3.新芽は出来るだけ中央に寄せる
植え替え完了
4.植え替え完了
芽かき作業
  • 芽かき作業は花を咲かせるための重要なポイントです。生育の最盛期ですから品種によっては次から次と新芽を発生させるものもありますが、基本的には最も新しいバルブから出た新芽を1〜2個残して他は全部かきとります。花が着きすぎて新芽が出ないというケースもありますが、その時は出ている新芽を育てます。
  • この作業は秋まで続きますが、秋になると花芽も発生するので、かき取る時は充分な注意を要します。
  • 花芽は見た目、丸い形状をしていて、触ってみると先端部と周囲は柔らかくて内部に固い部分があリます。(新芽は平たくて全体が硬い)新芽と花芽が非常に良く似ている品種もあるのではっきりしてから、かく方が良いでしょう。
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■夏の管理
  6月になると外気温もますます上昇します。関東地方では、6月中旬頃から梅雨に入りますが管理面から見ても、シンビジュームにとってもたいへん過ごしやすい時期になります。株は雨水に直接あてたまま管理しますが、梅雨時期は高温多湿になるため、ナメクジやカタツムリが活発に動き出しますので、この対策にも注意を払います。
・駆除剤はいろいろ市販されていますが、夜間ビールを少量低い容器に入れて鉢の近くにおいて捕獲するのも効果があります。

置き場所
  • 梅雨期は日光不足になりがちなので、つゆの晴れ間などには出来るだけ日光を当てやりますが、この時期は意外と光線が強いので、葉やけなど起こさないように注意します。
  • 梅雨が明けると本格的な夏になります。寒冷紗や遮光ネットが必要になりますが、午前10時から午後3時位までで40〜50%になるように張ります。
水やり
  • 雨の日は水やりは必要ありませんが、晴天が続く時はたっぷり与えます。
  • 真夏になると朝、水やりをしても夕方には乾いてしまうので、夕方にもたっぷり与えます。夕方の水やりは水分を長く保つだけでなく、周囲の温度も下げるので効果があります。
肥料
  • 高冷地などは別として、株は真夏の高温をストレスとして感じ、生長は一時停止します。
  • 早咲き系ではすでに、花芽を形成している株もあるので7月中旬をすぎたら肥料は与えないようにします。
植え替え
  • 暑さで株が衰弱しているので、植え替えはしません。
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■秋の管理
 真夏の暑さも去り、人間にとってもシンビジュームにとっても、大変過ごしやすい季節になります。早咲きのシンビジュームは秋の涼しさを感じる頃より、花芽も伸びだしますので春の管理の項で記した、最終的な芽かき作業もありますが、花芽との見分けには充分注意して芽かきをします。
 秋の長雨の時期は多湿になり、再度ナメクジやカタツムリが活発に動き出します。早いものでは蕾がシースから抜け出ていますので、ナメクジなどの食害対策を参考にしてせっかく出た蕾を守りましょう。

置き場所
  • さわやかな秋風の吹く季節であるとともに、台風のシーズンでもあります。この頃になれば、遮光ネットなどは取り除き、充分に自然の太陽光線にあててやりますが台風などの強い風で、鉢が台の上から落下してせっかく丹精を込め、手入れをしてつけた蕾が折れてしまうなどの、思わぬ被害に遭いますので、事前に室内に取り込むか、横向きに倒して固定しておくなどの対策が必要です。
  • 10月中旬〜下旬にかけて、夜温が10度C位になったら、室内に取り込みますが今度は日中の高温にも注意します。(最高でも25度C位とします)
水やり
  • 外気温の低下とともに根の活動も鈍くなり、乾きにくくなるので水やりの回数を減らします。特に室内に取り込んでからは植え込み材料の表面の乾きぐあいを見ながら2〜3日を目安として水やりをします。
肥料
  • 真夏の間は肥料は与えなかったので、株のようすを見て9月下旬までにもう1回の置き肥をしてやります。(花芽が伸びているものは必要ありません)これ以降は栄養生長から生殖生長に切り替わっているので効果よりも害になります。
植え替え
  • 秋の早い時期なら鉢増し、鉢ゆるめなど根を切らない植え替えなら大丈夫です。株分け等は来年の春にします。
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■冬の管理
いよいよ開花の季節です。今までのお手入れの結果が出る時期でもあります。12月に開花株を購入したり、頂いたりした株の、翌年の開花は1〜3月になるのが普通です。植え替えのストレスや環境の違いで仕方ありません。
6ヶ月以上の長い間、手入れをして花をつけた株は、開花後長く花を楽しみたいところですが早めに花を切ってやります。花が終わっていつまでもステム(花茎)をつけておいたりしないで、出来るだけ早く根元から切ってやるのが株のためにも大切です。

置き場所
  • 室内に置くことがほとんどだと思いますが、日中では窓際の光線でもかなり高温になりすぎる場所もあるので注意します。ピンク系のシンビジュームは強光線の方がきれいな色が出ますが、レースのカーテン越し程度にします。(25度C位)また、ストーブや温風ヒーターの吹き出し口の前などに置くと、高温と乾燥でせっかくの蕾が、黄色くなり落ちてしまうことがあるので、直接あたらないところに置きます。夜温は最低7度C前後あれば問題ありませんが、中には特に低温に弱い品種もありますので注意してください。
水やり
  • 真冬は気温が低くなるので,特に水やりには注意を要します。植え込み材料の表面が乾いてからあたえますが、さらにその翌日とか、間をおいても大丈夫です。水をやる場合は出来るだけ、午前中早めにたっぷり与えてください。蕾が開花するときは湿度も必要ですので、霧吹きなどで葉や蕾に吹き付けてやると良いでしょう。
肥料
  • 与えません。
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